夏の六・七段昇段審査会が終了した。同じ連盟で長く稽古をともにする先生69歳が、十数年の挑戦で六段に見事昇段され、その努力に感動した。
剣道の段位は初段から十段まであるが、現在八段位が最高である。よく「試合に勝ち、強ければよいのか」とか「名誉で昇段できるのではないか」と聞かれるが、そうではない。簡略に述べると「お相手を攻め、打つべき機会を作り、そして正しく打てたか」である。偶然にあたっても、無理に打っても評価されない。特に六段以上は全国審査となるために相当なレベルとなる。受有者は力やスピードだけではない真の強さがある。
翌年から七段への挑戦が始まる。誰しも受審するからには受かりたいのだが、正しく打つにはこの感情を捨てることかもしれない。
Y先生おめでとうございます!