日曜日、片岡義男さんのエッセーを久しぶりに目にする。彼の名を聞くと浮かぶのはオートバイ。彼の小説でオートバイ乗りになった人は数限りない。私もそうである。
乗物で紡ぎだものにあこがれた。旅・ファッション・ライフスタイル。片岡義男ワールドだ。
ヨンフォア(ホンダ)は今手放したが940ボルボは大切にしている。
角ばったFRボルボのエステート。大きなタンスがすっぽり入る。でかさに見合わず恐ろしく小回りが効く。人に寄り添ってくれる道具だ。生活とともにある。
エッセーは酒場を書いた文庫本を評し、歴史ある酒場が急速に絶滅していく今を嘆く。
今の車は面白くないと車好きの多くは言う。こんな酒場が消えてしまい、つまらないチェーン化された酒場が増えていけば車好きと同じ気持ちにいずれなるだろう。
スローな乗物とお店がちょうどいい。
ボルボエステートに防具を積んで今週も稽古へ出かけよう。