剣道に「立ち切り」という厳しい稽古がある。西入間剣道連盟では毎年末2名の選手(行者と言ってもいい)が元立ちとなる。
一人が30人相手(それも5段以上)に3分間フルに本数無制限で戦う。通算90分の荒行である。
今年の元立ちI先生とは親しい仲でもあり応援に力が入った。
途中、足がつったり握力が衰えたりし、かつ転倒しつつも見事立ち切った姿は感動である。成績も20勝を収め実力を見せつけた。
私も12年前に挑戦させてただいた。戦績は13勝であったが、苦しさの中で出る力の抜けた一本の大切さは忘れない。完遂したときに開かれる心身は千日回峰行を想像するに足りる。
同じことの繰り返しを心身ともに辛抱していく大切さを思う年末の日曜日だった。