冬は血行不良になりやすく、体にはさまざまな不調が表れます。今回は、血行についてご紹介します。
「血行」とは、体全体の血の巡りのことです。これが滞ると、酸素や栄養素が全身に行き届かないうえ、老廃物も蓄積されます。その結果、肩こりやむくみ、冷え、生理不順、自律神経の乱れといった、様々な体の不調が引き起こされます。
このような血行不良の原因は、多くは生活習慣によるものです。一番大きな原因は、「運動不足やストレス」。筋肉を動かすことで全身の隅々まで血液が循環するため、動かさずにいると血の巡りは滞ります。また、ストレスによって自律神経が乱れると、血液循環をコントロールする機能が正常に働かなくなります。
「食生活の乱れ」も、血の巡りを悪化させます。特に、緑黄色野菜や豆類、魚等には血の巡りを良くしたり筋肉を働かせたりするために必要な栄養素が含まれているため、不足すると血行不良を招きます。さらに、血液中の糖質や脂質が増えると、血の巡りを妨げるドロドロ血液の原因に。ドロドロ血液は体の末端まで届きにくいため、全身に酸素や栄養が運ばれず、老廃物もきちんと回収されなくなってしまいます。
バランスの取れた食事、化学調味料、食品添加物の多く含まれるものは避け、塩分、糖質等取りすぎに注意し、適度な運動を心掛けるようにしましょう。
血行不良による不調は、良く知られた「むくみ」「冷え」「肩こり」の他、「眼精疲労」「脱毛」「吹き出物」「シミ」「耳鳴り」「傷が治りにくい」「便秘」「不整脈」「手足のしびれ」「アザになりやすい」等々たくさんあります。
この冬は、是非温かい体を手に入れましょう。
2021年12月7日(火)