久しぶりに土日続けて稽古をした。土曜日は少し遅れても汗を流して仕事をするのもいいものだ。
木曜日の稽古で今年は寒くはないと書いておきながら右足にあかぎれができてしまった。毎冬のことながらも母方の系統は皆乾燥肌で冬はカサカサだ。足を見ているとなんとなくルーツを見るようだ。
最近森村誠一著「蒼き狼」を読んだ。3月3日からロードショウも始まる。ご存知のように「地果て海尽きるまで」領土を拡げんとしたモンゴル大帝国を描いた小説である。
元といえば日本を初めて侵略した国家でもある。博多に攻め入った蒙古軍が神風に遭遇し撤退することで小説は終わる。博多には二度目の侵攻(弘安の役)に備えた防塁跡が今も残る。
防塁跡から見える能古島(井上陽水氏の「能古島の片思い」は今ではスタンダード)は母の生まれた島である。当時壱岐対馬が占領されたことは史実や絵図に残されている。同じくこの島も位置的に蒙古軍に蹂躙されたのではないかと考えるとルーツを読むようである。
あかぎれをみながら東ヨーロッパ、中近東、東アジアを領土とし様々な民族、宗教、文化を内包していた国へ思いを馳せた。