10月13日(土)に放送されたNHKスペシャル「大激走 アルプス縦断」はご覧になったでしょうか。
日本海富山を出発し北アルプス、中央アルプス、南アルプスを縦走し太平洋側である駿河湾までの420キロを8日間かけて走るというマラソン(登山?)「トランス・ジャパン・アルプスレース」のドキュメントです。初めて知ったレースですが、高さは3000m級、登り累積が27000mという超ハードなことに驚きました。
番組は今年8月に行われたもので、28人が参加し完走18人。トップは何と5日と数時間でゴールしました。過酷な自然と戦い、睡眠を削り走る姿は修行僧そのものでした。千日回峰行を思い起こします。
剣道には「立ち切り試合」という過酷な修行があります。 一人の元立ちに対し、たとえば30人が3分もしくは5分フルに懸っていきます。通算で1時間半から3時間くらい選ばれた猛者達が懸っていきます。
当然のことながら、元立ちは精根尽き果てふらふらになってしまいます。しかし、集中することで邪念がとれ、無駄な力がとれた元立ちが放つ一本、一本は感動です。心と身体がひとつになっていきます。番組でのゴールシーンも同じでした。
自分を高めるには自分の体力と心への挑戦を怠らないこと。「もっと強く、速く、高く」の気持ちですね。心身一如。